岸田 浩和 長編ドキュメンタリー映画「リスタートアップ」劇場公開予定
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岸田 浩和 長編ドキュメンタリー映画「リスタートアップ」劇場公開予定

ドキュメンタリー監督・映像記者の岸田 浩和 先生 (Documentary4 Inc.代表・Eスクール ビデオグラファーコース 講師)が2017年11月から約4年にわたって撮影し続け創り上げた長編ドキュメンタリー映画「リスタートアップ」が2023年に国内外で劇場公開予定です。2022年12月には、その完成披露試写会が開催されました。

「リスタートアップ」とはゲーム会社の社長である田中 泰生(たいせい)さんの会社が倒産寸前の状況からどのように変化していくのかを岸田先生が4年にわたって撮影を行い長編ドキュメンタリー映画として完成させた作品です。

うちの会社は、このまま行くとあと1年ぐらいで資金が尽きるんですよ。倒産です。創業数年で、世界初のARゲームやヒット作をいくつか出して、それなりに注目されたんですが、その後、全然上手くいかなくなり、僕自身も仕事への情熱を失いました。そこで最後に、自分たちが本当に面白いと思うゲームを作ろうと思って、『筋肉ポーカー』というタイトルを立ち上げるんです。最後の資金で挑戦して、ダメなら華々しく散ろうと。そういう計画です。この一部始終を、動画に残してもらえたら面白いかなと思って。(リスタートアップ外伝 ~撮影の裏側~【第2話】より)

「ぜひやらせて下さい!」その言葉を発したとき、私も胸がチクリと痛んだ。わたし自身の会社もこのまま行けば、彼らと同じタイミングで力つきる状況にあった。30代半ばで一般企業を辞め、映像制作をはじめた私は、仕事が軌道に乗り始めた頃合いを見て、かねてからの計画であった「ドキュメンタリー」に、制作分野を絞り込む。あっという間に仕事が減り、懐事情がどんどん苦しくなっていた。ドキュメンタリーを撮りたいからはじめた仕事だったので、この選択は間違っていなかったと思う。さりとて、収入が無ければいきていけない。やっぱり、ドキュメンタリーに特化するなんて、無理だったのかも知れない・・・
そんな私に「本当にやりたいことをやって、ダメなら華々しく散る」と言い切った田中さんの言葉が、「ドキュメンタリー制作に賭ける」と宣言しながら、先が見えずに不安と逡巡に苛まれていた私の心に刺さる。
結果はどうあれ、田中さんのすがすがしい表情と迷いのない言葉が、私の背中を押してくれる。[…]双方が、お互いの存在をドーピング剤代わりに奮起し、不安を払いのけようと必死にのたうち回るのだ。(リスタートアップ外伝 ~撮影の裏側~【第2話】より)

初めてこの文章を読ませていただいた時は、まるでドラマのフィクションを読んでいるのかと思う程に出来上がったストーリーのため、心がとても揺れ動かされました。この作品を早く見てみたい、この作品の結末はどうなるんだろう、自分がこの立場ならどうしていたのだろうかなど、色々考えることができる内容になっております。

この長編ドキュメンタリー映画「リスタートアップ」は監督である岸田先生を含め、作品の主人公である田中さんも、この作品を撮影し始めた時は、会社がどのように変化していくのかを想像できない状態でした。岸田先生が撮影を引き受けた当時は、もしかしたら、このまま本当に倒産してしまうかもしれない、逆に最後だと思って開発したゲームが爆売れして会社の倒産を防ぐことができるかもしれない、フィクションのようだが、ノンフィクションであるドキュメンタリー映像という部分が見どころであり、作りものではない人間味のある圧倒的なリアリティを見ることができる、とても貴重な作品です。

この映像作品により岸田先生のドキュメンタリー映像にかける熱い思いと力強さに改めて感銘を受けました。やってみたい事はあるが勇気が無くて一歩踏み出せないような方々などの心の支えになれるような作品に仕上がっています。また、岸田先生を含めた関係者の方々の諦めないメンタルの強さと制作メンバーの一体感も感じることもできます。

劇場公開がされましたら、ぜひ劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

写真表現大学 & Eスクールの講師を務めて頂いており、大阪国際メディア図書館の館長である畑 祥雄 先生も「リスタートアップ」への応援コメントを送っているので是非読んでみてください。
「この映画はビデオグラファーだから創れた作品である」
https://motion-gallery.net/projects/restartup/updates/42605

「リスタートアップ」の予告と詳しい内容についてはこちらにもアップされておりますので是非、目を通してみてください。
https://motion-gallery.net/projects/restartup